
受粉
キウイは、雌花と雄花を別の株につける植物で雌雄異株(しゅういしゅ)の植物です。
雄花の花粉が雌花の柱頭につくことを「受粉」といい、「受粉」が行われなければキウイが実をつけることができないので、とっても重要な作業です!
◆人工授粉の必要性
本来、自然の状態では、雄花が近くにあった場合、昆虫によって雄花の花粉が雌花のめしべに運ばれて受精します。しかし、全ての雌花に均等に花粉がつくことは難しく、またついた花粉の量が少ないと、種の数が少なくなり、小さな果実になることもあります。
具体的には、キウイ1個の中にタネは1000個ぐらいは必要で、少ない場合は落果したり、落果しないものは丸形の形が悪い果実になります。
つまり、キウイは受粉したときにできる種の数が多いほど、大きくて甘い実ができるので、人工授精することが望ましいのです。
◆受粉の時期
雄花は早朝から午前8時ごろまでに開き、受精できる期間は開花して3日以内で、それ以降は受精能力を失うので、いくら受粉しても実になりません。
また、受粉は、晴れた日の午前中に行います。雨が降った場合は、雄花についた花粉が流れ落ちてしまうからです。
◆受粉の仕方・受粉作業
①雄花の葯の中に花粉が詰まっているので、開花直前か開花当日の早朝に雄花を採取します。
②葯をハサミで切りとり、採取した葯を振るいにかけて花びらや不純物を取り除き、新聞紙などに薄く広げて常温で一晩おき、花粉が放出されるのを待ちます。
③葯をメッシュの小さなふるいにかけて、花粉を採取します。
④採取された花粉は、筆の穂先や受粉器で雄花の柱頭に受粉します。
このとき、「石松子」(花粉の増量剤を使うと、赤色に染色しているので、受粉済みの花がわかりやすくなります。
降雨などで受粉の日が延期になったばあいは、雄花や花粉を薄い紙で包んで、乾燥剤を入れた茶筒にいれて冷蔵庫に貯蔵しておくと、一週間ぐらいは能力が保たれます。